2008年2月25日月曜日

Creativity is the force of conversation.

昨日は、英検の二次試験のinterviewerを行ってきた。二次試験とは会話力をテストする試験である。英検は長くこの会話テストを二次試験と言う形で3級以上の級で導入しきた。TOEICでも昨年から会話力を判定するテストが開始されたり今、会話試験にスポットライトが当て始められている。

筆記やリスニングという試験は受身の試験であり、認識さえできれば答えが分かる場合が多い。しかし、会話や英作文は自分がcreatする力が試される。一般に受動的な言語能力と自発的な言語能力は必ずしも釣り合ってはいない。受動的な客観テストの場合はうる覚えや勘でも正解は導ける。しかし、production-based testは本当の実力が試される。会話力は読解やリスニングと違い、実力が反映される。

会話の力を高めるには、会話練習が必要だ。しかし、会話の質を高めるには、語彙を増やしたり、発音を正すためのリスニングも必要となる。読解は作文力を高めるためには重要な補強学習になる。全ての言語技術は相互作用しているからどれが不要とは言えない。問題は何を目標とするかである。会話を重視するのであれば、前述のような方法で学習しなければならない。

もう一つ、パターン化されないことも重要だと思う。日本人はパターンに強い。あるパターンを見つけ、その攻略方法をすぐに見つける。しかし、予想外の方法で攻められた場合の対応力がまだ弱い。英会話もパターンにしてはいけない。何が出てくるか分からないと思っておいたほうがよい。会話の危機管理だ。外人と会ったら必ずHow are you?と言われるわけではない。ほかの表現、ただのジェスチャー、無視、日本語で挨拶されたりと人によってどのように出てくるかわかない。面食らわないで、即興で対処する力も必要だろう。

日本人はアニメやお笑いに見られるような意外性、creativityを他の民族より持っているはずだ。ただ古い教育でパターン化された教育を受けたために、リアクションの取り方、話し方が固定化されてしまっただけだと思う。国際的俳優やミュージシャンを沢山排出している。もっとcreativityも磨けば日本人の英会話力は高まると思う。