2008年2月20日水曜日

発音

発音はリスニングと関係しており、以前も書いたように日本人が苦労する学習アイテムの一つだ。ただ発音と言ってもsegmental featuresと呼ばれる母音や子音の音を正しく発音できるかと言う部分とsuprasegmental featuresと呼ばれるストレス(アクセント)、イントネーション、上げ調子・下げ調子、トーンなどの音の部分の二つがある。

全てネイティヴのように近づけることが望ましいが、私個人としてどちらを優先すべきかと聞かれたら、suprasegmentalだと答えると思う。発音が完璧でもストレスの位置や抑揚が異なれば、ネイティヴは認識できない場合が多いからだ。

20年前と異なり、英語圏の人たちも英語を第二外国語として話す人たちの英語に聞きなれている。また世界には数多くの発音の異なる英語が存在することも事実だ。ネイティヴたちもそんな色々な英語を聞くようになり、色々な英語を受け入れられるようになってきている。

ただ、アクセントが異なったり、抑揚がないと全く別の言語に聞こえる。英語は音楽と同じである。ジャズの演奏にいきなりお経が入れば、リズムは狂ってしまうだろう。リズムさえ同じであれば、たとえジャズの演奏で尺八や三味線で演奏してもそのような和洋折衷の演奏も可能だ。

日本人が英語を話すと言うことは、異なるジャンルの音楽がセッションをすることに似ていると思う。尺八で他の西洋の管楽器の音を正確に出す練習をする前に、ジャズのリズムをつかむことのほうが僕は大切だと思う。そのためには音楽をたくさん聴いてリズムを身につけるように、英語学習でもリスニングなどで英語に浸りましょう。