2008年2月26日火曜日

英語教育の親の役割

先日早稲田大学の名誉教授中島博先生と電話でお話できる機会がありました。中島先生は北欧の教育制度に詳しい方です。先生もスウェーデンには英語を学習しやすい社会的環境(テレビでの海外プログラムが字幕や吹き替えなしで放送されている)があり、それが英語教育の土台になっていることを認めていらっしゃいました。

その話の中で、スウェーデンでは小学校での3年生からの英語授業が1962年から始まっていることを教えていただきました。この1962年からが私は重要なキーワードだと思いました。おそらく小学校3年生からの教育を受けた人たちが一サイクルし親の世代になっていると言うことです。バイリンガル教育において親の役割は重要です。

バイリンガルでは内と外を作ることが理想的なバイリンガル教育なのです。つまり外(社会)が第一言語を使用するなら内(家庭)は第二言語、外が第二言語なら内は第一言語を使い分けることが子どもたちにストレス無く二ヶ国語を話させられるようになるのです。

この外と内の言語の使い分けには親が第二言語ができることが条件となります。おそらく想像できるのは、スウェーデンではすでに親が英語漬けになった第一世代で片言ながら家庭で子どもたちに英語で話しかけているのだと思います。親が外国語で話しかけ、家のテレビで英語も聞ければ子ども達も自分だけが習わせられているという疑問もなく素直に英語に浸り英語を学習しいけるのでしょう。

その子供たちもおそらく結婚が早ければ、すでに次の世代になっているはずです。こうなると三代目はかなりレベルが高くなっていくと思います。言語も3世代まで入れば完全に家族に定着したバイリンガル家庭が可能だと思います。