2008年3月21日金曜日

Inductive Teaching VS Deductive Teaching for EFL

inductive teaching(帰納的指導) とは生徒が体験を通して自分が聞く例文などのサンプルからそこに潜むルールなどを見出させる指導方法であり、法則について後で議論したり、講師があとで説明する方法です。以前述べたTask Based Language Teachingがこのコンセプトに基づき考えられていると思います。これに対してdeductive teaching(演繹的指導)は講師がはじめから法則や概念を教えてから使用例などを見せどのように応用されているかを知らせる指導方法である。日本の文法中心の学習方法がこれに近いと思います。

学習には時に効率性を考えることがあります。deductive teachingの方が試験などの結果を出さなければならない場合、より効果的かもしれません。日本のように受験国家では試験という結果を出さなければなりません。そのためには、inductive teachingは非効率的な指導方法に感じられるのかもしれません。またinductive teachingの効果は学習者の洞察力などにより左右されます。意識や観察力の低い学習者は間違ったルールを法則化するかもしれません。その意味では大量に、平等に知的レベルが平均的に高い国民を作るためにはdeductive teachingが効率も効果も高かいのかもしれません。

語学ではどうでしょうか?deductive teachingは決して悪いわけではありません。先にも言ったようにより効率的で目的によっては効果的な指導法です。問題は何を目標にするかです。ペーパーテストでなくてオーラルテストが国の入学試験になれば、話し方のルールをインプットさせ、練習すればそれなりの効果が出るのではないでしょうか?deductive teachingの後のフォローアップが少ないのが問題なのではないでしょうか?

もちろんinductive teaching の良さも見逃せません。知識優先の授業には向かなくても、「考える」または体験して「身体から覚える」必要のある内容にはinductive teaching も積極的に使用すべきだと思います。語学でも基礎が終わればinductive teachingでよいのではないでしょうか?

にほんブログ村 教育ブログ 英語科教育へ