2008年3月7日金曜日

Bilinguals

英語を学習するなら、だれもがバイリンガルと言う言葉にあこがれるだろう。しかし、バイリンガルといっても定義が難しい。ほとんどの人はバイリンガルと呼ばれるには、両方の言語をマスターした人を想像するかもしれない。実際には、広義の意味では他の言葉で一通りの生活がで出来ればバイリンガルとみなされる。ビジネスや学術的な用語を知っていたり、政治や宗教などの話ができなくてもよいのである。

バイリンガルも第二言語を学習した時期により二種類に分けられる。一つはsimultaneous bilingualsと呼ばれる第一言語の習得と同時に第二言語も習得したバイリンガルである。両親が異なる言語話者、海外で居住し、家庭では第一言語、外では第二言語という場合である。もう一つはsequential bilinguals、これは第一言語をある程度習得した後に他の言語を習得するタイプ。親の海外転勤や移住で母語を話せるようになった後海外で生活をするようになったり、または国内の学校での一貫した外国語教育、留学などを通して2ヶ国語が話せるようになるタイプだ。

またバイリンガルは第二言語を習得したことにより第一言語である母語にどのように影響を与えるかによっても分類される。一つは第二言語を習得したために、母語の能力が低下するsubtractive bilingualsである。このケースは海外に早い時期に移住し、家庭内で母語が話されなくなる場合に多く生じる。これとは反対に、第二言語の習得が第一言語にマイナスの影響を与えないバイリンガルはadditive bilingualsと呼ばれる。このケースは家庭と社会での言語を両立しているバイリンガル家庭やsequential bilingualsで青年期以降に第二言語をマスターし、その後も第一言語と第二言語を学校や社会で常に使う必要性のあるバイリンガルがこのケースに相当する。

日本人全体がおそらく将来バイリンガルになる必要性が生じるかもしれない。その場合、simultaneous bilingualとして幼児期からバイリンガルにするのか、それともsequential bilingualsとして第一言語をちゃんと習得してからバイリンガルにさせるのか、外国語教育は最終的にadditive(+)かsubtractive(-)かという重大な結果を残すだけに慎重に計画的に行わなければならない。