2008年4月15日火曜日

Do not demotivate students before motivating them.

生徒にモチベーションがあってこそ授業は成功すると信じられています。講師は「生徒がモチベーションがある、ない」などと言いますがモチベーションとは何でしょうか?英語ではmotivationは名詞で日本語の意味の「やる気」などの意味も含みます。しかし、この単語は動詞motivate「動機付ける、刺激する」から派生しているはずです。他の感情動詞と同じように、英語ではこれらの動詞を人を主語として使う場合、He was motivated to go abroad by the book. のように受動態で使ったり、The book motivated him to go abroad. のように無生物主語の構文で使います。つまり、何か外在するものがやる気を与えるのです。日本語のように感情動詞が自動詞のような場合、やる気は内在する感情のように知覚されます。しかし、やる気は英語のように何かがやる気を起こさせるのではないでしょうか?

さて、我々講師・教師は生徒への動機付けへの責任は無いのでしょうか?生徒からすれば我々講師は英語を話すrole modelです。我々の姿が彼らに英語への興味付けをおこなうことは多々あります。講師がモチベーションを高めないにしても、モチベーションを下げるdemotivationを行うことは決してやってはいけないことです。

demotivation の研究は最近少しずつ行われています。最近よく聞く「引く」「引かせる」(英語ではturn offが一番近い表現だと思います)はdemotivateと関係があるのでしょうか?講師と生徒の間のchemistry (相性)やgeneration gap, gender gap, extremicism (行きすぎ)などもあると思います。しかし、教授法が問題の場合もあるでしょう。講師中心の授業では講師の価値観や講師のやり方を生徒が受け入れるか拒否するかと関わってきます。これが生徒中心の授業だったらどうでしょう。我々講師はもっと中立的でdemotivateする可能性は少なくなるのではないでしょうか?

もちろん、素晴らしい経験や英語の楽しい世界を身体から感じれる先生方もいらっしゃいます。そんな先生は多くの生徒をmotivateするでしょう。しかし、先生も人間。motivateして次の瞬間にdemotivateすることだってあります。どんなに素晴らしい先生でも全ての生徒をmotivateできないでしょう。生徒は先生だけでなく、色々なことにmotivateされます。講師はもっとneutral なスタンスを取り、demotivateしない方法を考えてみるのも大切なのではないでしょうか?

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