2008年4月9日水曜日

Confidence

日本人は英語に自信を持つべきだと思う。日本人の自信を失わせているのは、マスコミや世の中の定説が自信を失わせ、日本人は英語が出来ない、話せないと思わせているだけでないだろうか?近年心理学の観点から英語教育が研究され始めているが、「できると思うこと」や、「気にしない気持ち」、「不安にならない気持ち」がなど感情変数が言語の、特に発話と関係しているのだ。だから、我々のように洗脳されやすい国民は自分たちが出来ないものだと思い込み、そしてaffective filterが高くなるのではないだろうか?

例えば、TOEICに関しても日本人は世界的に低いと言われるが果たして事実だろうか?TOEICはもともと日本で始まった試験であり、海外でのマーケティングはまだ始まったばかり。近年ヨーロッパのEFL学習者も受験しているが、7割近くが日本の受験者だ。おそらく海外でTOEICという認知度の少ない英語試験をうける人はよっぽど英語に自信がある人ではないのだろうか。しかし、日本の場合、会社で強制的にに受験をする人なども含まれる。これらの受験者のやる気やモチベーションの差がありながら、統計の結果を出すこと自体が問題があるのではないだろうか。

日本語は他の言語に比べてあまりにも特殊であることが不利であるように思われるが、ここまで複雑でなおかつシステマティックな言語を作った我々は言語の能力は非常に高いと思われる。しかし、歴史的に、文化的にコミュニケーションの歴史が少なかったのではないだろうか。封建的な社会で我々は発言を統制され、言葉使いを複雑化することにより、本音よりも発言の仕方(form)が進化したために自分の意見を自分の言葉で表現する歴史が他の民族に比べ少なくかっただけだからでないだろうか?

英語力に関しては、文法、読解力、作文力、単語力では世界のどの英語学習者よりも高いレベルにいると思う。唯一低いのはリスニングと発話である。しかし、これは先ほどの歴史的、民族的、社会的な要因が関係しており、それを回復するにはリスニングの練習を増やすことと、会話自体を日本語も含めて積極的に行うべきである。親との会話、先生との会話、近所の人との会話、会話の少ない社会の人が英語だけ会話力が高まるとは思わない。英語をきっかけにもっと人と自信をもって会話をすべきだ思う。

にほんブログ村 教育ブログ 英語科教育へ