2011年2月15日火曜日

TPPによる真の開国

TPPつまり、環太平洋戦略的経済連携協定(Trans-Pacific Partnership)が議論となっています。これを平成の開国と呼ばれるように、この機会こそ日本が海外へ本当の意味で進出する機会だと思う。明治の開国以来、日本はいくつかの開国のチャンスが訪れた。しかし、開国の意味について良く理解していないこの国では常にグローバル化という言葉を掲げて少数の人にしか受け入れてもらえない状態でした。明治の開国が国家の開国であれば、第二次大戦以降の米軍占領後の開国は企業特に大企業の開国だった。TPPによる平成の開国は個人と中小企業の真の開国になるのではないだろうか。

関税だけでなく、人の移動を規制するものを撤廃することとなる。これは本当のボーダーレスと言える。日本がこの長引く不景気の中、個人も国際レベルでのサバイバルと葛藤している。しかし、そこには規制緩和だけで処理できないハードルがたくさんある。せっかく英語が話せて技術があっても海外で働くことがビザや様々な規制から難しい。中小企業も、アジア市場が拡大する中、今こそビジネスのチャンスである。英語か中国語ができれば日本の産物、製品を容易に輸出、またはダイレクトに販売するネット社会によって構築されている。

今TPPに参加しなくていつするのだろうか?日本は長い間鎖国をした歴史はあるものの、実際には海外との交渉は長くおこなってきた。しかもその時代、輸入よりも輸出により外への輸出により貿易が黒字になった歴史もある。江戸時代の攻めの経済政策を行った田沼意次は長崎貿易を従来の銀の輸出から国内産物の輸出に転換することで黒字にした。時代のコンテキストは異なるが、主要製造物で競争が激しくなるワールドトレードにおいて、今こそ日本の質の高い消費物(農産物)も含めて輸出を行い日本経済を黒字にする時代が到来するのではないかと思っている。

英語を教えても思うのは、せっかくの外国語を使って欲しいということ。この機会を逃せば、この国が国民全体で英語を自国の経済のために使う機会はもうこないとおもう。