2011年2月17日木曜日

英会話と心の力

英会話を始めたころ、私は英会話になぜこれだけ「精神的なストレス」を感じるのか不思議に感じていました。自分の第一言語で話す場合これほど心臓がバクバクすることはなかったため、自分が小心者なのかと思っていました。色々な人の話を聞くたびに、他の人も「緊張する」とか「真っ白になる」とか「英語は度胸だね」などという人と出会うにつれ外国語を話すことは非常に緊張し不安にさせるものではないかと思いました。しかし、その不安は何処から来ているのかそのときは知ることも無く、またその不安を感じないようにとにかく練習と慣れだと思いとにかく外人と思える人に声をかけ話す練習をしました。確かに慣れによる緊張感はなくなりました。特に海外に住みだしてからは毎日のように英語を使う日々が始まりそのような気持ちなど全く消えていきました。ある程度の会話ができるようになり、自分も上級者という段階に入り、日本に生活が戻り、資格試験などを取っているときのこと、久しぶりにその不安を感じ始めたのです。

我々日本人は完璧主義なところがあります。レベルが上がればそれなりの完成度も期待される。間違えてはいけないと言うプライドやもっとカッコよい表現をしようという見栄が緊張感を高めます。間違えても良い、失敗を気にしない気持ちこそが言語において一番大切な審理だと思います。

大人が外国語を習得するのが難しいと臨界期説を唱える人が言いますが、様々な要因があり、そのひとつは大人になると心理的にプライドが高くなり、間違えることが怖くなるのではないかと思います。また頭の良い人ほど、失敗を恐れるので英語のテストやすばらしい知識がある方が話せないことが多いのもこうした真理に裏付けられるのかもしれません。子供やまたは、あまり気にしない人、恥ずかしがらない人は話す機会を増やせるのです。英語をマスターするには、文法力、語彙力、リスニング力、読解力、会話力など様々な言語的な力が必要となりますが、実は強い心の力も必要なのです。