2008年8月31日日曜日

Phonological awareness is what all children need first

児童の英語学習でもっとも大切なのことは音声の認識力を養うことです。大人に比べて一般的に音声に対して柔軟な感性をもつ児童は音素を拾うことに苦労することは少ないと言われています。しかし、正確に正しい音素を認識させることと、それが認識されていることを確認することは音素を教える指導者や親の責任だと思います。

インプットが少ないEFLの環境において音素を聞いてもそれを模倣したり、定着させる機会が少ない場合学習者が自然に偶発的に身に付けていくことは非常に難しく思えます。また間違った音を聞くことも音素を学ぶ重大な機会に大きな影響を与える可能性があります。

ネイティブの講師が児童教育で依然重視されているのはこの点にあると思います。日本人の講師でも英語の正確な音素をインプットとして与えることができる指導者も多くいます。しかしながら、できない日本人講師が多いのも事実です。これは、日本人の講師自体に英語の音素をすべて認識していない講師もいるからです。英語の音素は44あり、日本語は50音といいますが、音素自体は20音素しかないのです。このため、音素へ認識の少なさは発音や、英語のつづりの指導にも影響が生じます。

児童の英語にとって必要なのは、英語を書くことや読むことでもありません。会話のために絶対必要となる音素を身に付けるためなのです。これは音楽の指導とにています。最終的に楽器が演奏でき、譜面を読めるようになることが目的でも、絶対音階が身についていない人は音楽の演奏や歌うことが上手くできないことと似ています。

そしてこの絶対音階も英語の44音素の認識も人間は早期においてしか容易に習得できないのです。(容易にという意味は、高いモチベーションと苦労があればだれでも身に着けれるということです。)

英語は音素が他の言語(平均31音素)よりもさらに多く、上述にように日本語の2倍の音素数を保持します。よく言われる英語耳とはこの44音素を聞き取れる耳ができるかなのです。

大人の方でどんなに英語が読めても、単語を知っていても、いざリスニングや会話になると聞き取れない、または意味を取り違えるなどのミスコミュニケーションが起こるのは発音や音の認識が少ないためとも考えられています。音をコード化するためには、コードを知っているだけではだめなのです。音をまず覚えなければなりません。英語の場合は音があって、それをコード(文字){残念ながら無秩序コードルール}にしたため、音の認識がこの言語の必要条件となっているのです。

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